京都の冬は二月から

だからって二月になったとたんにこなくてもいいんじゃね?<大寒
昨夜からキーンと冷え込み、雪もじゃんじゃん降っておりまして、朝には分厚い雪布団を愛車が被っておりました。本日家にいる大人はワシだけ。
もしかして車にチェーンつけなくてはいけないだろうか。
それが嫌なあまり、何度も駐車場に行っては他の車の轍を観察(チェーン履いて行ったかどうかのチェック)
今日が絵の締め切りだから、あまり子供を置いておきたくないなあ しかし行って帰っての時間も今日は馬鹿にならないだろうなあ 
なんて考えてましたが、雪を見て、雪合戦ができると喜んでる息子を見たら、無理してでも園に連れて行こうとおもっちゃったのねー
あーあ

ほんで 雪も新しくて凍ってないし、他の車もみんなチェーン巻いていかなかったみたいだし、行ってみますか。なあに、下界(笑)まで降りれば、道路に雪なんてかけらもないよ…


つって


駐車場を出てすぐ目の前の下り坂で。
嫌な横滑りにスピードを殺したら、後輪がつるるると
ギャー
道の真ん中に横向きに停止しました。前には石の布袋様後ろにはジュースの自販機。
挟まってしまった。
もう少し前後で止まれたら退避できるのに…
駐車場を出てすぐにシュプールを描くとは。
車を降りて、自分の迂闊さを噛み締めつつ、片栗粉を握るが如き音をたてる雪がタイヤでかたくなっている轍を恨めしく眺めておりました。
まるでゲレンデじゃよ…。
何とか四苦八苦しながらその場で道なりの向きに車を治すことに成功。
次はチェーン…


わし

チェーンつけたことないんだよ…

だから駐車場でとりつけるのやんぴしたのに こんな坂道でひん曲がったタイヤに取り付けることになるとは。
自業自得っすね…


そのとき、対向車がやってきました。中からおっちゃんが降りてきて、
「チェーンつけたらデンワしてくれ」といってどこかに去りました。


車のなかでは息子がおとなしく待っています。
非常事態ということだけはわかってるらしいです。


雪山をなめてかかって遭難する人の気持ちがチョッピリわかりました。

チェーンをなんとか取り付け、さびと雪と泥ですっかり「働き者のきれいな手」になってしまいましたが、ああやればできるもんだなあ。と安堵…。
しかしちょっと走らせたらヤッパリ後輪が前輪を追い越そうとしてしまいます。あまりの怖さにすぐ横のお家(前庭を観光駐車場にしているのです)に車を一旦入れさせてくれと御願いしに行きました。
「入れてもかまへんけど後から車来るしなぁ」
来るんかな こんな天気で。
「そのまま行けるで」ということばは拒否ではなくて励ましですね。ご主人。
「戻ってこれへんけど」そりゃ困った。


一番の難所が自分ちの前だってことはわかってるんですが…
勇気を奮って出発。なんとかチェーンが効いて何事もなく平坦なところまで降りていけました。
さっきの対向車のおっちゃんにデンワでお知らせして、園に出かけました。


下界もキュウキュウに踏みしめた白い雪道になってます!
まさかとおもってたけどこんなに…
こうと知っていたら絶対チェーンしてから車動かしてたよ…。
年に一回か二回のことだけど これからは気をつけよう。

降りてしまえばチェーンなしの車よりきびきびと走りいつもより早めに出かけたはずがギリギリの時間になってたとはいえ無事園まで車で行けました。

車で家に帰る勇気はもうありません。家の直前の坂道をクリアできるようなきがしません。
夕方また車で迎えに行って帰るのも…じゃあ夕方までこの辺でうろうろするか というわけにも行きません。
でも今日は絵の締め切り まだ何枚も書かないといかんのです。あううう

車を旦那の仕事場に置いて 電車で帰りました。
迎えには とてもいけません。
だんなさんオネガイするよ。だんなさんにちいさいしとむかえにいってもらうよ。


今、午後二時ですが 雪 まだ降ってます。


しかしほんと、怖かったですが、
車が横転とか自販機に激突とか 通りかかった人や車を巻き込んで なんてことにならなくてよかったよかった。
コレもひとつの幸運ですね

…ワシ昔からこういうこと多いなあ。


そこつもん ってことか。