富田勲さん

先月 富田勲さんがお亡くなりになりました。
初めて自分の小遣いで買ったLP(毎分33&1/3回転しちゃう あのおっきいレコードですよ!)
富田勲氏のシンセサイザー曲アルバム「宇宙幻想」でした。
このタイトルをいうと、ピコピコした音を想像する人が当時も大半でしたが
(テクノはまだ世に出てない時代ですよ たぶん…)
主にクラシックを題材にドラマチックな音の演出で作り上げるとても魅力あるものでした。
シンセサイザーも、キーボードにスイッチついてるようなんじゃなくて大がかりな電子音発生&合成機器というべきもので
たしかLPにはその機器を買って飛行機で持ち出そうとしたら楽器と信じてもらえなくて(当たり前だ)大変苦労したと書いてあったと思います。
ブラックジャックの中にドクターキリコが空港で安楽死の機械を見とがめられるシーンありますが、あれはこの話を元ネタにしたんじゃねえんですかい手塚先生 と思っておりますw)

その真新しい楽器の、表現の可能性にムチャクチャ挑戦したっていう (ついでにオーディオ機器の再生能力の限界にも挑戦してるようです。地響きのような重低音で始まります)
平たく言えば あらゆる曲を俺色に染めた ってかんじの曲集です。

なんでこのLP買ったかというと、NHKラジオドラマで銀河鉄道999を放送した時のBGMがこのアルバムだったから という簡単な理由ですが
このLPはほんとに何度も聴きました。中学校の試験勉強の時もよく聞いてました。勉強より妄想練るのに役立ったかもしれません。そんだけドラマチックな演出でできてる曲ばかりです。
ソルヴェーグの歌とパシフィック231が私には特に印象深いです。
収録曲にはスターウォーズのテーマの口笛アレンジもありマスが もしや ウクレレバージョンも作ったんじゃないか?こりゃあかんwwと没にしたんじゃないか?そんな想像もしてしまいますがほんとのことはどうだろね。

とここまで書いたらまさにこのアルバムのことがwikipediaにありましたよ。 それ読んだらいい。 

今もお絵かきのBGMには富田勲作品集のCDを愛用しております。新日本紀行ジャングル大帝、大河や時代劇、ドラマのテーマ曲
「青い地球は誰のもの」という、歌詞が←だけでできているNHK番組主題曲も大好きで タイトルを拝借して描いた絵(009ネタです)はPIXIVに投稿してます。

ヤマザキマリさんのエッセイに、ヤマザキさんも富田勲作品をお聴きになりながら作品作りをしていると書いておられて、書いておられる内容にうんうんとうなずきつつ
同じようなことをしている人がほかにいるのか、と驚きました。


先日 太鼓の仲間に「いつもどんな曲聴いてるの?」と聞かれ 富田勲とかー と言ったら 「とみたいさおって誰?」 とキョトンとされました。
こんな曲…と説明したらわかってもらえましたが

向こうもまさか、作曲家の名前を出すとは思ってなかったんでしょう すまんです。


そんなこんなで これからも 私は富田勲先生の残した「虎の皮」を、いつまでもなでなでしてると思います。