止まったらアカン

ここんとこ、珍しいくらいPCから離れていまして やばいくらいにスキル低下を実感してます。


久しぶりにPC使おうとしたら たしか入力デバイス一回外して付け直しただけだったはずなのにえらく使い勝手がかわってしまったような。
ペンタブのペン持ったままでタイプしてたらすぐにフォーカスが外れて入力している場所が瞬間移動してる。
おかげでこの記事のタイトル書くだけの場面で何度別タブの検索窓にカーソル移動してしまってるか

まあ タイプするときペンを置けばいいだけなのですが。

…今気づいたけどペンタブがタッチON設定に代わってた。そらフォーカス外れますわタッチしまくりやもん。キーボードの手前にペンタブおいてるんやから。


いろいろ書きたいネタはあったのですがスマホからの投稿は不慣れで時間かかるのでせず
そうすると、ただ時間をつぶすだけの道具になっちゃうスマホ。あかん。



■最近のお着物のあれやこれや。

出かけた先で自撮りするのはちょっと恥ずかしいなあと(ええ年やのに)出かける前に室内で撮るんですがなんか暗いし散らかってるしw(片付けろ)
出先で撮るのにいいと思うのは、エレベーター内の鏡とか、きれいなトイレ。 ←ほかに誰もいない条件でですが!
…トイレというのは語弊があるね。 
パウダールーム。


えーと

ここ最近、着物でお出かけしたのは、細見美術館と、正倉院展と、京都ものづくりフェア。

細見美術館はバスで15分くらい&年間パスがあるので、着物着ていきたいと思ったときに、便利にしてる場所です。
こちらはお茶関係かなと思われるお着物姿の方々が来られることが多いのですが、私は利便性追求オンリーなので(なんの利便性かというと 意味もなく着物を着たくなった時に便利 という意味す)
パッと着てピャッと出かけてチャッと観てシュッと帰る
そんな感じに使わせてもらってます。
この時期着たのは、いつもの(笑)バグった柄のウール。

帯の難隠しにレース羽織を便利に使わせてもらってますが、黒って使い勝手いいけど、やっぱりちょっとキツイなと思う時があるね。

正倉院展にはこの着物に以前「いつ何に合わせたらいいんやろ??」と思いつつも柄が気に入って購入したローケツ染めの帯。

ちょっと濃いめの色柄で主張が強いな と思ってましたが、奈良には合うんじゃないか?と。
締めてみたら結構今の気候にも奈良にも合う(笑) 
お土産見てみたけど、同じ和柄でも奈良と京都じゃちょっと違うね。京都が平安引きずってるとしたら奈良は天平引きずってるw
ちょっと濃いめの色柄や大陸伝来物がしっくりきそうです。
正倉院展 ちょうどローケツ染めの宝物もありまして、私の後ろに並んでおられた方が観覧の後で声をかけてきて下さり、展示の観覧待ちの間にいいもの見せてもらいました 等と過分のお褒めを頂きました。天平のローケツと平成のローケツのダブル観覧、というのはおこがましい。あちらは献上の宝物、こちらはリサイクル。
でも見て喜んでくださる方がおられて、締めていってよかったなと。 

(自撮りボケてますw)

そのあと しかせんべいを買ったばっかりに鹿のおでこでドシドシどつかれたお太鼓ですが(アホですね…) 帰宅後きっちりほこりを払いました。来年、もっさりと醸されてたりしてなければいいのですが…




京都ものづくりフェアは、 たまたまその日の朝に「きものパスポートアプリ」をいじってて、見つけたイベントでした。
もともとは、着物の衿汚れの相談に行こうと 四条の相談サービスの場所を確認するつもりでアプリを立ち上げたんですが、この会場で着物の衿汚れを無料でクリーニングしてくれるとのこと
これは行かねば!
きものパスポートだから着物着て行かねば!
と 大慌てで着たわけですが 最寄りの駅まで自転車を漕ぐ気で、汚れてもいいようなコーデで。
しかし家を出てみたら観光シーズンで人いっぱいいてて…この中を自転車こいでいくのはちょっと覚悟が足らず、ふつうに徒歩でバス乗車。
かわいいけどちょっと胴裏古びてて、保管臭も若干キてる小紋&母から失敬した作り帯&それらを隠す道行。

衿汚れとってもらいたかったのは 白大島。衿以外は汚れてない(よく探すとちょっとあったけど)から、ここさえ直れば!と。 

さて
一目で古い汚れと見破るんだから さすが手慣れてらっしゃる。
リサイクルで買ったので…というとなるほどとうなずいておられ、
ベンジンせっけん(よく知らないけどそういうようなもの?)ちょこっとつけ、キハツ油(ベンジンかと思うけどそういうラベル)つけてトトトトーンと叩き(あの叩くやつ欲しい。)
絹の布切れにも揮発油しみこませて、ざーと広げ、ドライヤーで乾かす。
会場で白大島の衿汚れはたちまち目立たなくなりました。
さすがに消えはしませんでした。何分にも古い汚れ。付いたばかりのファンデーションならこれできれいになるのだとか。これ以上する場合は目立たない部分で薬剤のテストをして強い薬剤が使えるかどうか見る ということです。

あと相談サービスにはもう一枚着物を持っていく気でいて こちらもきっと染み抜きのプロが来てるのだから、話を聞いてくれるかも、と持っていきましたとさ。
あの 紋付&吹き入りの本振袖を。

会場には染み抜きのプロフェッショナルが3〜4人来られてて、件の着物を囲み、めちゃ頼もしい&忌憚ない意見をビシバシと。
ありがたし!
ボロクソ言われてもありがたし!

山ほど極上のお着物をお手入れしてこられた職人さんですから、貴重なお言葉のラッシュです。
もっとひどい状態のものもいっぱいある、この着物は白地にダメージが少ないのが救いだとか この辺はカビ、これは食べこぼし ここは一個づつ色を抜いて補正…
興味深いコメントを訊く楽しさと、これは治すのは厄介なんだなあという冷や汗とw

後そうそう、着物を褒めちぎらないところがさすが悉皆屋さんとは違うね!

誰がこれを引き受けるか…みたいなところでみんな少し距離置いて敬遠してたのはまあちょっと 予想してたけど面白かった。
そんな中で 「まあ…3万…」との職人Nさんのつぶやきに 
食いつきました。
とりあえず白大島のシミ取り再挑戦と込々で3万5千円で決着。
まさかその場で出すことになるとは思ってなかったけど予想以下のお申し出とこの波に乗らねば的なアレでお願いしましたよ。

着る予定も何もないから、急ぎでもないし…

「ただ もし着ることになったら仕立て直しでしょうけどね〜」
Nさん「えっ」

で まさかの第二ラウンド。
それなら今回、一度ほどいて反物に戻してからのほうが仕事もしやすいしきれいになると。
なにしろ裏や比翼は真っ赤っかの紅絹なんで、どんなに色が出るかわからない。
反物に戻せば全体に防腐加工がかけられる。
ただし、解くのは別の業者なので工賃がかかる

お値段   さらにドン か……


とりあえず連絡下さるとのことで いま電話待ちす。

うーんうーん 解くほうが着物にはいいに決まってるんだがなあ…!
それ仕立てるかなあ???

解いたらあれだよねえ 紅絹も(これはダメージあんまりないんだ)それなりにとっとくんだよねえ
その分も加算だよねー


すげーことになってきたわ。購入価格がアレなのに。
まあ…ホントにスゲくなるのは出番が来た時なんですが。(くるんか?ホンマに来るんか?)