高畠華宵展

今日は伊勢丹京都店に、「高畠華宵展」見に行ってきました!
ドイツもコイツもうんだような不健全な眼つきの少年少女で
イヤー素敵素敵!


朝一で見に行ったのでがらーんとしてると思ったら中はやたらと人が多くてビックリ。一体何処からこんなに人が。


作品が作品だけに大半が印刷物の展示だったのですが
原画はひときわシャープで繊細で美しい…!

今回、初めて見る日本画。楽しみにしてたんですよ〜。
しかし 掛け軸の表装が不思議に似合わない絵が多いような気がするのは気のせいだろうか…
逆にヒンゲーな印象受けるのはワシだけだろうか…
洋式の額装の方がしっくりくるのねー 華宵本人が日本画を目指したのはファインアート志向からだったのかもしれないけれど イラストレーターとして突き進んで欲しい気持ちもチョイとしました。流行り廃れのものだから、どうしても仕方のないところはあるんだけどね…



コレだけ沢山の絵を見てると
正直言って顔がキマリすぎててだんだん飽きてくるんだ特に後期の子供向け物語の挿絵。
最初の方がイラストとして出来上がってただけに後の量産臭いのがどうもいけません。コレは出版側にも問題あるんでしょうけどね。
画集以外で、わしの持っている(といっても実家だけど)華宵の挿絵のある本は講談社の童話全集。の「にほんのむかしばなし」(「中将姫」収録)
…この絵がまた 濃い。色もキツイし。色気もキツイし。
子供の頃はこの絵がイヤで(笑)中将姫のお話自体、読んだのは相当でかくなってからでした。
こんな絵もいいなあと思うようになったのは 短大行く位の歳だったかと。
更にコレが華宵だと気付いたのは華宵を画集で見るようになってからでした。


今回、少年絵が少なかったね もともと少女絵の方が多いのは確かなのだけれど やはりデパートの企画展示ゆえなのかそれとも現存するのはこんなものなのか

それでも馬賊の歌の挿絵は綺麗かった。そして無造作に出版社の判子が空白部分に押してあるのを見て
ジャンプ展での小畑氏の原稿を思い出しました。
雑誌の挿絵は大昔から変わらない扱いなんだなー。


それから今回のオリジナル図版があったら買うつもりだったのになかったのが残念。
売られてる額絵がほとんど夢二なのは…
とおもったけど 部屋に飾るんだったらたしかに華宵はエロすぎます。