そのあと

今日は、近くのペット葬儀屋さんに行ってきました。


実家にいた頃、10年飼っていた犬が亡くなったとき、母は市に連絡して引き取ってもらいました。市の清掃員さんが迎えに来まして、犬を納めたダンボール箱を引き取っていきました。母が犬の首輪やクサリを一緒に入れようとして(それはあかんやろ…)と思うとやはり向こうの人も、それは入れないで と
「天国では自由に走りまわらせて上げてください」
そう言って断ってました。


ワシは、犬猫、動物は、死後に自分の体に執着なんかないだろうなあと思うほうです。
きっと抜け殻になった体の周りになんかいないでさっさとかけてどこかに行っちゃってるんじゃないかと


だからペット葬儀なんて大層なコトだと思ってたし
出来ればずっと住んでいたこの土地のどこかに埋めてあげたいと思うのですが
それは違法遺棄になるし…
旦那も
「絶対野犬が掘り返さないところまで深く掘れるんならそうしたらいい」
野犬に掘り出されてばらばらになった何処かのペットを見た事があるそうで、そう言いますが、
すみません ほれません。芋ほりにしかつかわないスコップしかありません。

市に頼んで引き取ってもらおう そう思い、先日もらったばかりのゴミ処理マニュアル読みました。


えーと
京都市では
犬猫などの引き取りは有料で、四千円チョット。まあそんなとこでしょう。

そんでね


家に引取りには来ないんですよ。
ペットが死んだら、市の係に連絡の後、ダンボールに死体を入れ、
箱の表に「猫」って書いて、道に出しとけ


とゆーことだそうです。


絶対ヤダ。


20年も生きてそんな終わり方は。


路上の轢死体ならそれのほうがいいだろうし、時間がない人でそういう回収の希望があれば てのならわかるけど…。
たとえ、引き取られたアトの扱いが同じだとしても、実家の犬の引き取られ方の方が100万倍いいです。
基本手渡しでお願いしたい。 


それで葬儀屋さんに頼む事にしました。というわけ。


亡くなった後は、娘が猫を固くなるまでずっと抱いてました。
夜はタオルに来るんでいつも寝ていた場所にいつものように。
翌日、かごに入れて旦那と葬儀社に向かいました。


行くと、先にペットを連れてきたおばさんが、すすり泣いておられて、
きっと大事にしてたんだろうなあ と しんみり。

焼き場のすぐ横のプレハブに常設祭壇が。そこで簡単に葬儀です。
「スイッチ押したら音の出る般若心経」で読経。&焼香。
猫にお経なんて と正直思いますが キチンとお別れする という気持ちになるですね。
ダンボール製のかわいらしい棺(星型の窓まで開いてて、よく出来ています)に移して頂いて
好きだった削り節なども添えて
ここでお別れです。
火葬納骨は業者にお任せ。お骨拾いまでするコースでもよかったんですけど
お骨 見ちゃうとその絵が忘れられないような気がして。 
火葬を見守るのもナシなコースなので若干不安がなくもないですが、葬儀屋さんは、みなさん丁寧にお仕事してくださったし良心的にやってくださると信じて。


帰りの車の中で、旦那が言うには「葬儀屋では、口きくと泣きそうだったからずっと黙ってた」
ワシはさっきいたおばさんにもらい泣きしかけてたけど 電子音の般若心経でひっこんじゃったですよ。


でもなんかね しんみり。 


ペット葬儀。送り出せた満足感みたいなものを ワシは買ったんだろうとおもいます。
当事者にしてみれば、葬儀なんてわけわからんモノにお金かけるならその分生きてる時にいいもの食わせろっていうんだろうなぁ。




向かいのじーさんに、猫しんでしまいましてん と話すと、
「昔そこの二件隣に住んでたダンプの運ちゃんが最初にその猫飼うとった」、とか、初めて聞く飼い主履歴。
若い頃は、たくさんの飼い主がいたようなのですが それは聞いたことなかった。
大家さんも通りかかって、(大家さんはウチの猫を「おかあさん」と言う名で呼んでました)
20年生きたと聞いて「ここの主やったなァ …20年は生きすぎやわ」と笑ってました。

もうチョット生きてネコマタになるの楽しみにしてたんですけどね〜。