一月末日

細見美術館の年間パスが今日まで ということで、鈴木其一展其の二(中期)見に行きました。
他の美術館が大きな展覧会をしていない時期ながら、こちらは入ってみると観客が大勢いて驚きました。
今日はぐっと冷え込んで外出するのが億劫な日なのに… まあ私も着物着てチャラチャラやって来てるんですが。

中期展示の中では富士千鳥筑波白鷺図屏風が 一番印象に残りました。青の顔料が鮮やかで晴れ晴れとした富士図と
銀の上に墨で浮かべたような林の描かれた渋い筑波山
贅沢なくらいの対比っぷりもすばらしいんですが
筑波図が銀の屏風で、随分時間を経たものなのにまだまだ銀の輝きが失われていないのがすごくないかい?しかも個人のコレクションとか。
銀の部分は真っ黒になっている絵はよくあるんだけど、
よくこんなに焼けもせず虫にも喰われず鮮やかなまま残せたものだと この絵に限らずですがコレクター様のお力に感心してしまいます。


というところで 展示を見終わり、せっかくだから他の美術館にも行こうか…
といってみたらば、京都市美術館は工事前の調査中 卒展と常設のみ。
調査中の所を垣間見ると、なにやら埋蔵文化が。何かの遺構の発掘中でした。
何なのかな?気になります。今度某先生に訊いてみよう(備忘録)

脱線。

じゃあ神宮道のどこかでお茶とお菓子でもして帰ろうか と歩いていくうちに 青蓮院にたどり着いて、寒いなー言いながら屏風見て庭園みて梵鐘をゴーンと撞いて
道の案内図によると知恩院までの距離と戻る距離が大差ないらしいとのことなので更に先へGo

確かに 凄く近い。これは驚き。考えてみたら三条から四条の間なんで大したことないのは当たり前ですよね。
普段通る道ではないから(実はこの道通り抜けるのは初めてなんですよポリポリ)余計に凄いショートカットみたいに思えてしまいました。

知恩院前を通り、派手着物のメッカ 円山公園。 
ホンマにこの辺り、着物の方が多い!
8割くらいが海外の方かな?
思いきりのいい派手小紋はレンタルならではです。皆さん美人で素敵なのねー。
寒いけど帯つきで頑張ってる人が大半ですがロングコート羽織ってる方々も。なかなか様になっててスマートな着姿に見えました。

真冬もにぎやかな八坂神社を経て
鴨川近くの喫茶店で漸く一息。

ここでもうタイムリミット。バスで帰宅です。

ちょっと出歩くだけのはずが…6時間弱。
いやあ 歩いた歩いた。
このメチャ寒い中、厚着が災いして襦袢の裾が膝上にもっこもこに集まってしまうという困った事態にもかかわらず、よくまあテクテク歩き回ってしまったもので。
(ズボン下はいて木綿の着物スリップとモス長襦袢はダメ絶対)

なんでこんなに歩き回っているのか。

アシがマイカーじゃないというだけでなく、
今日の帯はリメイク用に購入したもので
かつ未使用品。
このままばらすのはやはり勿体ない。
せっかくだから締めてみました。
今日が帯として活用される最初で最後の日 というわけですか
ただ 余りに寒く、 羽織とショールが手放せなくて前の一部しか見せられない状態でしたが。


真っ赤な帯なんて絶対締められないと思ってたけど、
大島紬ってスゴい。

傍目には年甲斐もなく映っているのかもですが😅


これだけ歩いても痛くない草履があるってラッキーだな。