振袖の染み抜きできました

今月アタマのことですが
ものづくりフェアで古い振袖を持ち込んで染み抜きの依頼をしたものが、終わったと連絡を頂き、引き取りに行って参りました。

お店の場所をGoogleマップで見たら普通の住宅だったので、
本当にここでいいのかな? 中はどうなっているのかな?
依頼の品の仕上がりもさることながら 興味津々で伺いました。

玄関開けたら直で絵お仕事部屋。
新しいキレイなアトリエ的な感じです。手作りの仕事道具や着物がいっぱいだけど明るくて仕事しやすく出来ている感じ。うらやましい(^ω^)
いろいろ仕事しやすいようにカスタマイズの跡があって、依頼の品の仕上がりもry
こっちのほうがいろいろ気になるですよ。

Zライトのようなアームが机に立ち上がっているけど 先っちょがドライヤー、とか
掃除機の先っちょに フルイを改造したものが取り付けられているとか。
↑これなんぞはしみ抜きの小道具としてもんやり考えてた仕組みと同じだったので、その正解例を見せてもらった感じがしてうれしかったですよ!
(自分はプラの漏斗の先に掃除機、広いほうにストッキングかなにかをかぶせるというのを考案。師匠wは金属製のふるいに番手の細かい金網をさらにかぶせ、反対の面は金属板で密閉、サイドに穴をあけて掃除機のホースと直結)
作業机の上には梅皿と染料、筆と薬剤色々。 天板の向こう正面には雨どいが取り付けて合って、反物が転がって行ってもそこで止まるようになってるそうな。反物の芯も2,3本入れてあったよ(^^)
天井にはカーテンレールが一本あって、そこに着物のかかった衣紋かけが。

そして対面の壁には液晶テレビ
コツコツ仕事するのに最高の環境ですな。



肝心の本振袖ですが
あまりに古くて 染み抜きやってもやっても終わらないレベルだったようです
八掛の部分は勘弁してほしいとあらかじめ言われてて そこと比較するとホントにそばかすみたいにシミがいっぱいあったのがきれいになったんだなーとよくわかります。
八掛、といっても裾の縫い目を解いてみると、ふつうに表地とつながってた 
もともとオール一反のものなんですね
コレ 解いちゃったらもう復元できる人いないんじゃないか そんな恐ろしさも感じます。
裏の赤は外しただけの状態ですが 裏地&かさね ってんですか、縮緬の赤い着物がもう一着てかんじで赤い布がどっさりありますよ。


解き代をケチったので 裏外し、袖解き以外は適当にくっついています。
コレ解くのは 私の役目。
で ちまちま解いていますが
…おおっと! いっけない解く前に写真写真〜!

↑この雲の模様 生地を裏返すと、したがきの線が入ってました。手描きなんだね! すごーい!


修復はしみ抜きだけじゃなくて、白の部分に胡粉塗り直してもらったりもしてるんですよ…

↓これは八掛。表地と継ぎ目なくつながってるんですねえ。 ここは手付かずでシミいっぱいですが…


…私のスマホのカメラしょぼいんやった…