廃止の方向に向かっているといわれる「私のしごと館
息子と行ってきました。

先に余談。

学研都市・精華町には、はじめて行きましたが
JRや近鉄奈良線にのって1時間ほど、後チョット乗ってたら、鹿に会えちゃう勢いの位置です。
駅を下りて乗り継ぐバスは、奈良交通。ボディーに軽やかな鹿が描かれています。
帰りにショッピングセンターのイートインでイカ焼を食べました。
……京都……ですか??
とかいいながら、
ここまでくると広々とした田園が眼に心地よいですね。市内はやっぱりせまっ苦しいとこです。
そして、すばらしい道幅でのどかな都市整備。
住んでもいいですよ。 と思える好環境。




事前に予約の出来る、各種「しごと体験」、一度もいったことがないと、見学とのバランスがわからず、なかなか申し込みにくいとこがあります。
とりあえず詳細を、とHPでチェックしたところ、今日出来る体験に「宇宙開発」がない!
先に息子に話して、宇宙開発がいいと言ってたのに、夏休みは特別に親子参加体験が設けられていたのに、今日だけないです。小5以上の通常版のみ。
一ヶ月に二回ほどのお休み、それが今日だなんて〜。親子そろってガッカリ。
現地で他の親子連れも一緒に係のお姉さんに親子参加をお願いしましたがあいにくできません ということでした。 うーん。


あと、個人的には京象嵌サンドブラストがやりたかったんですが、これは小5以上ってことで、伝統工芸の組みひもと、木工のCDラック作りを体験しました。
どちらもプロの職人さんがエエ感じの京都のオッチャンしゃべりでおだやかーに教えてくれました。和みます。そして京都文化体験としては、かなり高いグレードです。
これが数百円で出来るって、街ナカでのこの手の体験ビジネスを考えたら価格破壊しすぎですね…。

CDラックはカットされた板を組んでボンド付け、ネジ留め、ホダ木の打ち込み、やすりかけ と、学校の木工よりも家具工場での製作に近い作業、簡単なコツの指導が勉強になります。
ホダ木の打ち込みで支え役に回ってたら、息子にゲンノウで親指を叩かれました。…ネジのドリルじゃなくてよかった(笑)




廃止の声が高まっている当施設ですが、確かに広すぎの感はあります。ただ、展示のセンスはしっかりとしていてすばらしい。ニュースで見た等身大の人形は確かにいただけない(早い話が ぼってる ってことで。)と思いましたが、現地では見ておらず。

カプセルに納まった、小さな職業紹介の人形はよく出来てます。一つ一ついい演技してる。展示物というよりアートの域かなと思います。プロの仕事ですね〜。
それ以外に、来館者のリクエストに応えて人物を取り上げ、その人の仕事っぷりを紹介するコーナーは、センスもよく、見応えありました。宮城まり子さんの資料や黒澤明氏の手書きの台本やイメージスケッチが生で見られるのはすごいなあ と 

いちいちセンスのいい展示設計してて、大変よろしいです。この頃よく見られる、博物館や美術館の企画展のプロデュースと同じ感じのいい仕事ッぷりで、「へぼい展示に大金かけた」とか言うような無駄遣いの感はないんですよね。
実際おいくらなのかは知らんけれども。

いちいち、お得感を感じずにはいられないサービス満載の施設といえましょう。


お客が「お買い得」を感じるってことは それだけ経営側には「無駄」があるって事なのかもしれませんが。



新しい施設ゆえに、よくあるボタン操作もすべて液晶画面のタッチパネルです。体験教室にも各所に液晶モニターがたくさん。木工体験のお部屋でも吹き抜けかという位の高い天井から大画面の液晶ディスプレイがぶらさがっていて家具職人さんの仕事を映してくれてます。

ただ、タッチパネルの展示はレスポンスよろしくなく、サクサク感が乏しいのがネック。一つあたり数分〜十数分かかり、最後まで付き合う必要があるのが難点。そういう展示が恐ろしい量で存在します。まじめに見ようと思うと一日では足りない。
職人さんのお話を映像で見るのは大事なんだけど、お話をテキスト表示一面で見られるともっと話が早いのにな。とりあえずいろんな職業の人の話を駆け足で見たいな、というニーズには応えられてない様子。
しっかり見なさいってことでしょか。全部見尽くすには何度もくる必要があるのかも。

友の会も存在するけれど…場所が場所だけにリピーターになりにくいのが惜しい。

通路がちょっと暗いと息子が申しておりました。見上げると、天井の照明が3分の2ほど消えています。展示はしっかり動かしつつ、節電にも余念がないようです。

ところで、自分の特性を分析して適した職業を教えてくれるというサービスがありますが、中学生コースで(笑)やってみました。
問題数多すぎです…!
これはHPでも出来るので、興味ある方は。
ちなみに結果は シルバーグループ&パープルグループ。
創造的なお仕事や研究職が 向いてるそうです。


…これが中学生んときにあったらナ!




館内のミュージアムショップに京土産と宇宙食がいっぱいあるのがちょいと不思議な光景です。

土産に買ったのは、町おこし的な、精華町のおばちゃんの手作りあられと、私のしごと館オリジナルあぶらとり紙です。
あられは少々割高ですが、素朴で美味しかったです。特に海老あられは予想通りきちんと海老味の、いい風味でした。
あぶらとりがみは… 娘がきっとあぶらとりまくるから(笑)


ところで、ベンチで休憩していたとき、電光掲示盤を眺めておりましたが
「いらっしゃいませ 私のしごと館へようこそ!」
って言うのが目にとまりましたよ。
歓迎を意味してるとはいえ、いらっしゃいませ は、なんか違うと思うな……。 
そこはディズニーランドを代表とするテーマパークビジネスに学んで欲しいです。


なんだかんだといいつつ
楽しんで参りましたが、
やっぱり客 少ないです。
一方通行の博物館的な施設であれば、あまり気にならないくらいの客の入りなんですが
この広さでこの客数は ちょっとさびしい。
学習施設なので、大賑わいを目指してはいないと思うんだけど、もっと賑わうといいですね。


次いくときは、国会図書館にも足を伸ばしたいです。



行くとき あるのかな……