「夏の思い出」
↑はてなダイアリーの企画だそうです。
2009年の今年は千年に一度の009イヤー(by石森プロ)。
いまこの009どっぷり状態で思い出すのは、やはり
ファーストコンタクト…となるはずだった日のことでしょうか。
カラーの劇場版まんが映画なんてものは、当時のたいていの子供にとっては、公民館や学校などで数年遅れで観るものでありました。
関西の夏といえば地蔵盆。
地蔵盆にも、まんが映画がつき物でした。なにしろ子どもの為のイベントですから。
その年の地蔵盆も、映画上映が近所の集会所であると聞き、姉と私は出かけていったのです。
こういうところで映画上映するときって、たいてい暗くなったときに子どもが騒いだりふざけたりするものです。
暗がりで異様な盛り上がりをみせる子ども集団。
今となってはワシも16ミリ映写機も扱えるからわかりますが、ピントあわせとか結構めんどい。借り物のフィルムを傷つけないように、セッティングも慎重になるし、子どもが騒ぐのがやんでから映写開始するのもあたりまえ。
なかなか上映しないんですね。
実際これからナニが起こるかあんまりよくわかってなかった当時4歳女児。暗く異様な雰囲気に、辺りを見回したんですな。
そしたら、壁の高いところに、縁起物の熊手が飾ってありまして。
…下からの薄明かりに、ぼやぁー…と浮かぶ、お多福のお面の微笑み。
こ わ い で ー!
それを見ちゃったもんだから。絶叫に近い大泣きをかまし、
上映がナカナカ出来ない状態に。
姉はこの頃から熱狂的009ファン。
妹の大泣きをなだめてくれるのですが 恐怖のモト(お多福)が頭上にある限り泣き止むわけがない。
周りの子どもも、はよ泣きやめ とブーイング。
けっきょくどうしたかというと
一人で帰れ、と集会所を出されてしまいました。
姉は付き添うはずがないです。
熱狂的な009ファンですから。7歳にしてフランソワーズに嫉妬して枕を濡らすほどの。
何をしに来たかもわかってない幼児は、炎天下をじゃーじゃー泣きながら家に帰って行きました。
今にして思えば、どこかわからんところからよー一人で帰れたな、と思いますが(笑)
で、なんで、このとき見られなかった映画が「サイボーグ009だった」と知っているかというと、
後日 姉の絵日記を見たからなんですね。
…ワシ見てへんがな!
ある意味、この絵日記が
カラー版009とのファーストコンタクト。
セミの声を聞きながら そんなことを今頃思い出してました。
すみません。だからなんだといわれると困ります。そんな思い出。